あなたの手袋のソムリエ🄬 のりねえです。
うちの会社は、どんな手袋の取扱いが
一番多いかというと、やはり、
「軍手」です。
私が手袋の仕事に従事して
20年近いですが、その時に
前任社長に教えてもらったのは、
軍手という名前の由来。
完結に言うと、まさに
軍隊が使っていたからです。
軍手というのは、左右が同じなので
2枚とると両手にはめられます。
暗闇の中でも、出撃命令が下ると
慌てながらも2枚とる。
そうすると両手を守ることができる。
だから、「軍手」
そう、教えてもらいました。
今日はそんな思い出話をします。
私たちの会社は、
かって、軍手を作っていました。
最初は、日本で。
それは、愛知県の知多半島でした。
そのあとは、中国で。
それは、江蘇省無錫市でした。
軍手を編む機械は、松谷鉄工(MATSUYA)
のチェーンと呼ばれる機械でした。
昭和47年頃の機械でした。
↑軍手の編み機について語っております。
1992年に中国に工場を作りましたので、
それから、200台近い機械を中国へ運んで、
生産を始めました。
当時は、中国には、軍手用の太い糸
は、ニーズが少なく紡績している工場はなくて
原料の調達にも四苦八苦でした。
だんだん環境が整い、調達もできるように。
すると今度は、編み機のメンテナンスがうまくいかず、
半分の編み機が使えなくなった時、
買い替えることになりました。
その時の機械は、中古の島精機の機械でした。
この機会なら商品の品質がよくなると
思っていました。
でも、中古の機械で、故障も多く
また、メンテをちゃんとしていないから
2005年くらいに作るのをやめました。
そのころには、中国製の編み機が
島精機の編み機に似せて作られ、
ほとんどの工場が中国製の島精機もどき
の機械を使っていました。
寿命は短いけど、機械は安い。
日本の機械を10台買うお金で
中国製は50台買うことができました。
5倍の生産力は魅力ですよね。
でも、日本の機械のすごいのは、
金属が磨滅する速度が遅いんです。
ようするに部品の耐用年数が長い。
中国製の機械は金属が丈夫じゃない
焼きが甘いそうで、機械同士がこすれる
と、削れていってすぐダメになる。
日本の機械は、メンテナンスさえ
定期的にしていれば、昭和47年の
機械でも現役で使っているメーカーが
あります。
すごいですね。
うちの会社も日本製の機械のように
しぶとく生き残っていこうとおもいます。
寒い時期でも、どうぞご安全に。
たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ!
のりねえ
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