
先日、大阪に出張したんですが、
ついつい普段見ないテレビ番組を
見ちゃいますよね。
それで、ちょうど目にしたのは、
ダウンタウンの浜ちゃんがMCを
つとめる「プレバト!」でした。
タレントさんがガラス細工に挑戦
する企画を見て、ふと疑問に感じ
たんですよね。
「熱に強いはずのケブラー🄬製の
アームカバーを着けているのに、
なぜ手袋は普通の軍手なんだろう?」
実はこれ、ガラス工芸の世界では
プロの常識。熱さや鋭利さから身を
守るために、素材の特性を理解し、
道具を使い分けているのです。
今回は、テレビ番組から学んだ
ガラス細工の保護具について、
その奥深い理由をご紹介します。
ガラス細工は、とても繊細で美しい
世界ですが、一歩間違えれば怪我に
つながる危険もはらんでいます。
特に注意すべきなのは、以下の二つです。
高温のガラスや道具による火傷:溶けた
ガラスや、高温になった道具から身を守る
必要があります。特に窯の近くは熱気が強く
輻射熱による火傷も大きなリスクです。
鋭利なガラスによる切創:冷めたガラスでも
割れたり加工したりする際に鋭い破片が飛び
散ります。
これらが皮膚に触れると、深い傷を負う
ことがあります。
この二つの危険から身を守るために、
適切な保護具の着用が不可欠です。
テレビの画面越しに、タレントさんが
身につけていた保護具を思い出して
ください。
多くの場合、腕はケブラー製のアームカバー
そして手には綿100%の軍手という組み合
わせだったはずです。
なぜ、このように使い分けるのでしょうか?
答えは、それぞれの素材が持つ特性を活かす
ためです。
耐熱性だけを重視するのではなく、
「何から身を守るのか」「どんな作業をするのか」
という目的別に道具を選んでいるのです。
一見すると何の変哲もない普通の軍手
ですが、ガラス細工においては非常に
重要な役割を担っています。
利点:
繊細な作業性:ケブラーよりも柔らかく、
指先の感覚が伝わりやすいため、ガラス
を成形したり、細かな部分を調整したり
するのに適しています。
溶着しない安全性:万が一、高温の
溶けたガラスが手袋に付着しても、綿は
溶けずに炭化します。
これにより、手袋が肌に貼り付くことを
防ぎ、二次的な火傷リスクを軽減します。
手軽さ:安価で手に入りやすく、汚れ
たらすぐに交換できる点も利点です。
ケブラーは、アラミド繊維と呼ばれる
合成繊維で、その最大の強みは耐切創性
と耐熱性です。
利点:
防護性能:鋭いガラスの破片から腕や
手を守るには、ケブラーが最も効果的
です。
アームカバーとして使用することで、
腕全体をしっかり保護できます。
輻射熱からの保護:炉の近くでの作業
など、高温の環境下では、ケブラーの
耐熱性が大きな役割を果たします。
重要なのは、ケブラー製の手袋は
「切創から手を守る」ことに特化して
いるということです。
熱いガラスを直接掴むというよりも、
作業中の事故や熱い環境から身を守る
ための「安全第一の道具」として使い
分けられています。
ガラス細工は、正しい知識と道具が
あれば、安全に楽しむことができます。
テレビ番組で見たタレントさんの姿は、
まさにそのことを物語っていました。
熱いガラスを扱う際は、綿の軍手で
繊細な作業を行い、同時にケブラーの
アームカバーで切創や輻射熱から腕を守る。
この組み合わせこそが、プロが選ぶ
賢い安全対策なのです。
これからガラス細工に挑戦される方は、
これらの保護具を揃えることをお勧め
します。
美しい作品を作るためにも、まずは
ご自身の安全を第一に考えてみて
ください。
本日はプレバトのガラス細工を見て
気づいた手袋の秘密をご紹介しました。
暑い時期でも、どうぞご安全に。
たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ!
のりねえ
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