今月は、28日までしかないので、毎月28日発行のメールマガジンを少し早く2月24日号として発行します。
編集・発行:株式会社扶双 手袋のソムリエ 労働災害情報メールマガジン編集部
このメールマガジンでは、前月(2026年1月)の主要な労働災害の発生状況から、注目すべき具体的な事例、そして明日から実践できる安全対策のアドバイスまで、多角的な視点から労働安全衛生情報をお届けします。
2026年1月における労働災害の発生状況について、厚生労働省の最新速報値(令和8年1月末現在)を基にご報告します。
全産業の労働災害発生状況(1月速報)
2026年1月における労働災害による死傷者数(休業4日以上)は、全国で順次集計中ですが、前年同期比で増加傾向にある地域が見受けられます。
死亡者数: 1月は全国で数十名の尊い命が失われています。特に建設業や製造業での重大災害が依然として高い割合を占めています。
業種別傾向
第三次産業(小売・医療福祉など): 近年、死傷者数の半数以上を占めており、1月も「転倒」や「腰痛」による労働災害が多発しました。
建設業: 冬季の強風や積雪の影響による「墜落・転落」事故が目立っています。
事故の型別傾向
例年通り、1月は「転倒」が最多です。特に降雪地域だけでなく、都心部でも路面凍結による転倒事故が全産業の約3割近くを占める月となりました。
(参照元:厚生労働省 労働災害発生状況速報(令和8年1月分))
(参照元:長野労働局 令和8年1月末現在速報PDF ※地域速報例)
前月に発生・報告された事例の中から、特に教訓とすべき事案を解説します。
事故概要: 1月中旬、作業員が工場屋根の除雪を行っていた際、スレート板の踏み抜きにより約5メートル下のコンクリート床に墜落し、重傷を負いました。
原因分析: 屋根の強度が不足している箇所(スレート)の把握が不十分であったこと、および親綱や要求用墜落制止用器具(フルハーネス等)の未着用が重なった。
再発防止策:
屋根上作業時は必ず歩み板を設置し、荷重を分散させる。
低所であっても墜落の危険がある場合はフルハーネスを確実に着用し、フックを適切な場所に掛ける。
(参照元:厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例)
事故概要: 荷捌き場でフォークリフトが後退した際、背後を歩いていた作業員に激突、足に大けがを負わせました。
原因分析: リフト運転者の後方確認不足と、作業員の「リフトが止まってくれるだろう」という思い込み(慣れ)。歩車分離が徹底されていなかった。
再発防止策:
作業通路とリフト走行路のカラー塗装による明確な分離。
リフトへのバックアラームおよび接近検知センサーの設置。
職場のあんぜんサイトより、2月に注意すべき事例をご紹介します。
濡れた長靴でのパレット移動中に滑る
状況: 雨上がりの倉庫内で、濡れたままの長靴でパレットを運ぼうとした際、足元が滑ってバランスを崩した。
対策: 出入口での除塵・除水マットの設置。耐滑性能の高い作業靴(手袋のソムリエ推奨品など)の使用。
脚立の天板に立っての電球交換
状況: 届かない高さの電球を替えるため、脚立の天板に乗って作業中、脚立がグラつきヒヤリとした。
対策: 天板には絶対に乗らない。作業高さに合った足場台を使用するか、2人1組で補助を付ける。
カッターの刃を長く出して段ボールを切断
状況: 厚手の段ボールを切る際、刃を長く出しすぎてしまい、刃がしなって折れそうになった。
対策: 刃は最小限(一ピッチ分)だけ出す。防刃手袋の着用を徹底する。
(参照元:職場のあんぜんサイト:ヒヤリ・ハット事例集)
今月のテーマ:寒暖差によるヒューマンエラー防止と年度末の安全再確認
2月下旬は、厳しい寒さが残る一方で「春一番」のような強風が吹くなど、気象条件が激しく変化します。
寒暖差と意識の低下:
気温が低いと身体が縮こまり、反応速度が低下します。始業前のラジオ体操やストレッチを形骸化させず、血流を良くしてから作業に入りましょう。
強風下での高所作業注意:
2月は強風による墜落事故や資材の飛散事故が増えます。風速が規定を超えた場合の作業中止基準を現場で再確認してください。
「新年度」に向けた準備:
3月・4月の繁忙期、および新入社員の受け入れを控え、現在の安全マニュアルや保護具(手袋、ヘルメット等)の状態を点検しましょう。
セミナー情報:【WEB研修】「安全意識を高める」シリーズ ~ 労災ゼロを実現する 教育のススメ ~
日時: 2026年2月25日(水) 13:30~15:30
内容: 安全意識の定着方法や、現場での教育の進め方。
URL: 詳細・申し込みはこちら
有用資料:高年齢労働者のための安全衛生管理チェックリスト
60歳以上の被災割合が増加している現状を受け、身体機能の変化に対応した職場環境改善を促す資料です。
今号の『労働災害情報メールマガジン』をご覧いただきありがとうございます。
明日、2月24日は暦の上では春へと向かう時期ですが、現場では依然として凍結や寒さによるリスクが潜んでいます。また、年度末に向けて業務が立て込む時期でもあります。「忙しい時こそ、一歩止まって指差呼称」を合言葉に、無事故・無災害で今月を締めくくりましょう。
皆様の現場での「安全」を守るため、私たち「手袋のソムリエ」も最適な保護具の提案を通じて貢献してまいります。
株式会社扶双 手袋のソムリエ 労働災害情報メールマガジン編集部
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