ボール盤作業における手袋の使用と安全対策

今日は、ボール盤を扱う方からの

ご相談をうけて、改めて、作業中の

ケガと予防について考えさせられ

ました。

 

 

今日はそんなボール盤の作業を

しているかたに参考になれば、と

ご紹介いたします。

 

 

はじめに

皆さんご存知でしょうが、まずは

ボール盤の解説から。

 

ボール盤は、正確な穴あけ作業を行う

ための重要な工具です。しかし、

その操作には注意が必要であり、特に

手の安全を確保することが求められます。

 

▲これは、makitaさんのサイトから

お借りしたボール盤です。

 

 

法令では、ボール盤作業中に手袋を

使用することが禁止されていますが、

実際の現場では手の保護が必要な

場合もあります。

 

 

 

このブログでは、手袋の使用に関する

問題点と解決策について考察します。

 

 

 

ボール盤作業と手袋の使用に関する法令

労働基準監督署が手袋を使用しない

よう指導している根拠は、

『労働安全衛生規則』です。

 

 

具体的には、以下の条文に基づいています：

労働安全衛生規則 第二編 安全基準 第一章

機械による危険の防止

 

 

 

 

 

 

この条文は、機械に手袋が巻き込まれること

による重大な事故を防ぐためのものであり、

ボール盤作業中に手袋を使用しないように

指導されています。

 

 

おしゃる意味は分かりますが、安全性能が

上がってきた機械や、作業環境が良くなった

現状にかんがみ、手袋しない＝安全とも

言えないかもしれません。

 

 

そのあたりを見直すつもりがないのか

どうなのか・・・

 

ボール盤作業中に起こり得るケガの事例

たしかにボール盤作業では、以下の

ようなケガが起こる可能性があります。

 

 

 

事例 1: 金屑による刺し傷や切り傷
ボール盤で金属や木材を加工する際、

削りカスや金屑が飛散します。

 

 

これが手や指に刺さると、刺し傷や

切り傷を引き起こすことがあります。

 

 

特に、鋭利な金属片が手に刺さると

深刻なケガになることがあります。

 

 

 

事例 2: 回転工具による巻き込み事故
ボール盤の回転部に手袋が巻き込まれると、

手袋と共に手や指が巻き込まれ、骨折や

脱臼、さらには指の切断などの重大な

ケガを引き起こすことがあります。

 

 

このため、ボール盤作業中の手袋の

使用は法令で禁止されています。

 

 

事例 3: 挟まれ事故
ボール盤のテーブルとドリルビットの

間に手や指が挟まれることがあります。

 

 

このような事故は、骨折や指の変形を

引き起こすことがあります。

 

 

 

現場での問題点

 

実際の現場では、以下のような問題が

報告されています。

 

 

1.巻き込みによる手のケガ：

ボール盤作業中に巻き込まれるのが

一番怖いです。複雑骨折の恐れも

あります。

 

 

2.製品の品質不良：

手の油分や塩分が製品に付着し、

品質に影響を与えることがあります。

 

 

解決策：簡単にちぎれる手袋の使用

これらの問題を解決するために、

簡単にちぎれる手袋の使用が提案

されています。

 

 

特に、アメリカの手袋メーカー

アンセルの「ハイフレックス 11-812」

という手袋は、こうした問題に対する

有効な解決策となります。

 

 

アンセル ハイフレックス 11-812

この手袋は、以下の特徴を持っています：

 

 

簡単にちぎれる設計：

万が一ボール盤に巻き込まれた場合でも、

手袋がすぐにちぎれて手を守ります。

 

 

シマ模様なのではなくて、薄いベージュの

部分がすぐちぎれる糸の部分です。

 

 

 

巻き込まれるとちぎれます。▼

高いフィット感と柔軟性：

そもそも非常に薄い手袋にすべり止めが

つけてありますので、作業をさまたげず

精度を高め、快適に使用できます。

 

 

優れた保護性能：

素手と比べたら、薄い手袋でも

金屑や木屑によるケガを防ぎます。

 

 

清潔な作業環境の維持：

穴をあける商品自体を守る必要もあり

ます。手の油分や汗から出る塩分が

製品に付着するのを防ぎ、品質不良

を減少させます。

 

 

まとめ

 

ボール盤作業における手袋の使用は

労働安全衛生規則に基づき法令で禁止

されていますが、現場での実際の問題を

解決するために、安全で効果的な手袋の

使用が求められています。

 

 

アンセルのハイフレックス 11-812 は、

その一つの解決策として注目されています。

昭和の時代に制定された法令に従うことで

作業される皆さんの身体が守れるのか？

 

 

作業現場の皆さんが声を上げて、労使が

手を携えて交渉していただきたいです。

我々販売業者が改善要求すると、売りたい

からだろ？と勘繰られてしまうので。

 

 

安全で効率的な作業を実現しするため

小さな一歩でも前に進めてまいりましょう。

 

 

暑い時期でも、どうぞご安全に。

たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ！

のりねえ