作業手袋で労災事故を減らす!愛知の手袋のソムリエ

「身体を守る切れない素材」を 選ぶポイントは?

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最終更新日:2020年12月14日

 

読者の方からのコメントで誤解を招く

表現があるとご指摘をいただきました。

 

 

なので、加筆修正をしました。

コメントありがとうございました。

 

==================

 

いつも手袋のことばかり考えている
あなたの手袋のソムリエレジスタードトレードマーク (R) のりねえです。

 

今日はこんな問い合わせをいただきました。

 

カッターナイフを使っていて、手がすべって服を切るときがあるんだよね。
服で済めばいいけど、体に届くとまずいので、「切れない服」ってある?

 

なので、今日はそんな時に使える
「身体を守る切れない素材」

選ぶポイントについて

ご紹介をいたします。

 

 

 

切れない繊維は、いまやたくさん

販売をされていて、みなさんも

選ぶのにひと苦労だと思います。

 

 

 

では、作業に合った素材とは

どういう視点で選ぶといいのでしょうか?

 

 

素材を選ぶ時のポイントをご紹介します。

 

 

火花が飛んでくるような現場か?

 

切れにくい繊維には、大きく
2種類あります。

 

 

ひとつは、東レ・デュポンのケブラーⓇ
に代表されるパラ系アラミド繊維。

 

 

 

 

 

 

パラ系アラミド繊維は、
ケブラーⓇのほかにも
オランダのトワロンⓇ
帝人のテクノーラⓇなど。

 

 

 

繊維メーカーがいろいろな
パラ系アラミド繊維を開発し
世に出しています。

 

 

 

この繊維の特徴は、
カッターナイフなどの刃物から
守ってくれる高い耐切創性能と、
消防服にも使われるほどの難燃性
(=燃えにくい)です。

 

 

 

もし、あなたが火花も飛んでくるような
鉄板を切断するような、あるいは、
摩擦のはげしい現場で、刃物も使うなら、
パラ系アラミド繊維を選んでください。

 

 

▼以下の点は注意してお選びください!

危険・警告 (!)アラミド繊維は耐切創性に関しては、吸水、吸湿、紫外線による劣化があるので耐用年数が短いです。また、保管時も吸湿や紫外線による劣化があるので保管方法にも注意が必要です。

 

 

 

水を使ったり、消毒薬を使うのか?

 

 

もし食品関係の会社でお仕事を
されているのなら、水にも強く
消毒薬(次亜塩素酸水)でも

劣化しない高強力ポリエチレン繊維を!

 

 

 

 

最近は、東洋紡がダイニーマⓇ
(現在はブランド統合してイザナスⓇ
だけじゃなくの価格訴求力のある
しかも耐切創度の高いツヌーガⓇ

なども世に出しています。

 

 

 

よく聞くのは、食肉加工用の

刃物のメンテナンスのときに

高強度ポリエチレン手袋を

使います。

 

 

 

多くの場合、刃物を洗浄後

次亜塩酸水で消毒します。

アラミドはこの薬品で耐切創性が

損なわれるので、高強度ポリエチレン

のエプロンを使えば劣化の心配は

グッと減り長く使えます。

 

 

 

ラベルに書かれている繊維名を

確かめてお選びくださいね。

 

 

電ノコなどモーターで動く刃物か?

 

 

次のポイントは、その刃物は、

人力かそれともモーターで動くのか?

という点です。

 

 

 

カッターナイフのように、自分の力で

動かすものは、速度はしれています。

でも、モーターで刃物が動いている

事情が違います。

 

 

 

モーターで動く刃物が相手なら

一番心配するのは、巻き込みです。

 

 

 

小さなケバが、刃物にひっかかり

巻き込まれると大事故です。

 

 

 

なので、綿のようにケバがでるものより

ケブラーⓇやダイニーマⓇのように

ケバの少ない繊維がいいでしょう。

 

 

これらの繊維で織ったエプロンなども

ありますので、現場の指導に基づいて

選んでくださいね。

 

 

コストはどの程度かけられるのか?

 

 

 

やはり、コストも大切なポイント。

安くて丈夫な素材があるのでしょうか?

 

 

 

判断が難しいんですが、

コスト重視なら綿=コットン

いいかもしれません。

 

 

 

コットンも、キャンバス地のように

分厚く織ったものなら、かなり

丈夫です。

 

 

 

キャンパス地には、厚みが多種あります。

「10号帆布」とか「8号帆布」と書かれて

います。10号くらいの厚さがあれば、

ある程度ガードできます。

(切れないわけじゃない)

 

 

 

10号より8号のほうが厚みがあるので、

現場の指導に基づいて、

ご自分で選んでくださいね。

 

 

 

 

今日は、手袋の話しだけじゃなく、

「身体を守る切れない素材」を

選ぶ、ポイントについて

ご紹介をしました。

 

どうぞご安全に。

たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ!

のりねえ

 


お問い合わせ

会社名 株式会社 扶双
住所 〒456-0053
愛知県名古屋市熱田区
一番二丁目51番地11号
受付時間 10:00~17:00

この記事へのコメント

  1. 名久田 より:

    >摩擦や火花が飛ぶ現場ならパラ系アラミド繊維。
    >熱が関係ないなら高強度ポリエチレン繊維。

    これではUHMWPE の利点がない事になり、アラミドを選んでおく方が良いという結論になってしまいます。

    アラミドは紫外線に弱いです。また吸湿して強度を落とします。これらに強いのがUHMWPE です。

    1. tebukuro より:

      名久田さま
      コメントありがとうございます!
      そうですね、アラミドの良さ、UHMWPEの良さをそれぞれにお伝えしないと
      誤解を招きますね。ご指摘いただき心より感謝します。
      早速、本文を書き換えます。

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あなたの手袋のソムリエ

名前 ㈱扶双ののりねえ
住まい 愛知県

Profile

あなたの手袋のソムリエ ㈱扶双の江村典子です。

なんで、道路のわきに、軍手が落ちているか知っていますか?トラックの燃料キャップが汚れないように、キャップに軍手をかぶせているのが、落ちるからなんですよ。

あなたを魅惑の手袋ワールドにおつれします!

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