いつも手袋のことばかり考えている
あなたの手袋のソムリエ
のりねえです。
今日も、相変わらず
新しい問い合わせの多い
一日でした。
今日はニトリル手袋に関する
深刻な相談がありました。
ブログ上で手袋の使い方に
関しての悩みを応えてほしい、
というリクエストでしたので、
お応えします!
ご相談者は、精肉店でお仕事を
されています。
いわゆるデパ地下にある精肉店なのですが、経費削減の方針により作業用のニトリルを頻繁に付け変えることが出来ません。
これは、深刻ですね。
食品を触るのに、長時間交換できない
というのは、雑菌の繁殖が心配です。
肉屋なので当然生のお肉に触れる作業が中心です。例えば生肉を切ったりパック詰めといった商品の仕込みをしている最中に店頭にお客さんが並んでしまい売り場へ出ることがあるのですが、そこで手袋を外し捨ててしまうと店長から一言、「すぐだったら外さないで出ていけば良い、会計したらまた洗えば良い」と。
これは、困りますね。
はずさないで接客すると
手袋に雑菌がつき、
そこに食品がつくと
雑菌に栄養を与えます。
この種のニトリル手袋は、
ディスポ手袋とも言われます。
従来は消耗品を交換したり、洗浄したりして繰り返し利用していた同等品に対して、使用後に捨てることができる(あるいは捨てなければならない)製品の差別化戦略のためにそう呼ばれる。 同義の英語からディスポーザブル (disposable)とも。
何度も使うことを前提に
していない手袋ですね。
コロナ以前は価格もお安く、
交換頻度が高くても気にない
のですが・・・・
以前うっかり作業中に包丁で先の部分を切ってしまった時にも、この後お昼(休憩)だったら勿体無いから替えなくて良いからそのまま作業を続けるようにと、切れる度に付け直してたらその分お金が掛かるそうで、これだってタダじゃないと言われてしまいました。
私はココが一番問題だと思います。
破れた手袋をはめて働くことは、
働く人にもお客様にも心配な
ことがあります。
ディスポ手袋を使うのは、
人の持つ常在菌が、
食品について腐るのを防ぐ
ためです。
だから破れたら交換は、必須です。
それを変えないのは、心配です。
昨日なんて短時間ですが生肉に触れる作業(包丁は使わない内蔵のパック詰め)があったので、作業後に外してゴミ箱へ捨てたところ「5分以内で終わる作業だったら手袋なんか付けなくていい、今一枚いくらすると思ってるんだ」とニトリルを使った事自体を叱責されてしまい凹みました。
これも、生肉に常在菌がつき
腐蝕がはやまるので、時間の
問題でなく、着用しなければ
いけません。
果たしてこの様な使い方、衛生的には問題ないのでしょうか…?
いくらお客様が加熱をしてから口にする食品とはいえ、この様な時勢の中お客様に対しても申し訳なく思ってしまいます。
ニトリルのディスポ手袋不足に
対応するのは、例えばこんな方法が
あります。
200ミクロン、もしくはそれ以上
厚みのあるニトリルの手袋を
着用して、そのたびごとに
洗浄、消毒する。
通常のニトリルディスポは、
繰り返し使わないのが前提なので
100ミクロン以下です。
なので、2倍以上の厚みの手袋を
使って長持ちさせるというのが
私が考える対案です。
寒い時期でも、どうぞご安全に。
たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ!
のりねえ