いつも手袋のことばかり考えている
あなたの手袋のソムリエ のりねえです。
この間、お客さんに見積もりを
提出したんですが、手袋の
色って、作業を反映するなァと
思ったので、本日はそれをご紹介します。
ポリウレタンの手袋を発明?
したのは、ショーワグローブさんです。
その名も「ピッタリ背抜き」
最初は、日本国内で製造していました。
ユーザーは農業従事者の方を
設定していたようです。
私が手袋の会社を引き継いだ
2001年には、すでに農業従事者の
みなさんの欠かせないアイテムに
なっていました。
これは、以前もご紹介したことが
あると思いますが、農業と
収穫回数に関連しています。
というのも日本の気候では
1年に1回しか収穫できないので、
50歳の人があと30年働いたとしても
30回しか収穫できません。
その間には、台風がきたり、
水不足があったり、自然の脅威の
前には、収穫数が減ることも
あるでしょう。
そんな、苦労と汗と愛情を込めた
収穫物を直接触るときに、
手袋の価格が高いとか安いとか
関係ないんですよ。
だって、高いとしても1000円超える
手袋って、そうそうないです。
ピッタリ背抜きも国産だったころ
販売価格は、高くても600円以下です。
これが、安いから、300円だったとして
いくら得するんですか?
300円じゃないですか。
それって、10双使ったとして
得するのは3000円です。
一年かけて、我が子のごとく
育ててきた作物の収穫高を
考えたら、よい手袋がいいですよね。
今や、ショーワのピッタリ背抜きも
ベトナム製になりましたので、
価格も300円程度です。
100均で売っている、中国製と
比べて、200円安いだけ。
だったら、いいほう使いますよね。
最近は、100均の手袋の品質も
よくなったので、農業従事者の
かたも使う人もいるかも。
その頃は、ずっと手のひらのすべり止めの
ポリウレタンの色は白が主流でした。
それは、食物をさわる前提だから。
それが変わってきたんです。
このポリウレタンという素材は、
油にも強いし、薄いので、ものを
つかんだ時に指先感覚があるんです。
それって、製造業にも
歓迎される要素がありますよね。
その結果、製造業だけじゃなく
整備業、メンテナンス業と様々な
分野でも使われ始めました。
そうすると、色が白いと
油汚れなんかは、目立ってしまう。
そうなると汚れたものを使う
期間が長くなり、ちょっと抵抗が。
そこで生まれたのが、
黒いウレタン手袋です。
これは、汚れも目立たず、
使用感は変わらないので、
使いやすいですよね。
本日は、もとは農業用だったPU手袋が
工場でも歓迎され、色のバリエーションが
生まれた話をしました。
暑い時期でも、どうぞご安全に。
たかが手袋、されど手袋。
作業手袋でゼロ災へ!
のりねえ
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